blog
無理のない購入額とは?マンション購入の年収目安をわかりやすく解説!
マンションの購入を考えたときに、年収とのバランスが気になる方は多いかもしれません。月々の返済が生活を圧迫しないか、将来の家計にどんな影響があるのかなど、不安に感じることは少なくありません。
住宅ローンには「借りられる金額」と「返していける金額」があります。その差を正しく理解することが、安心できる住まい選びの第一歩になります。高い買い物だからこそ、無理のない予算を立てることが大切です。
この記事では、マンション購入時に意識したい年収の目安や、家計に合わせた予算の考え方について、基本的な内容をわかりやすくまとめています。
マンション購入における年収目安の考え方
マンションを購入する際、年収と物件価格のバランスをどう考えるかは大きなポイントです。予算を立てるうえでは、単に年収だけを見るのではなく、家計全体の状況や将来のライフプランを踏まえて判断することが大切です。
住宅ローンは「借りられる額」ではなく「返していける額」で考える
金融機関の審査では、想定よりも大きな借入が可能だと伝えられることもあります。しかし、その金額が生活に無理のない範囲かどうかは別の話です。毎月の支出と無理のない返済額を軸に、安心して支払いを続けられる金額を見極める必要があります。
年収倍率の目安は5〜6倍程度
年収に対する住宅購入価格の目安は、おおよそ5倍から6倍程度とされています。たとえば年収600万円であれば、3,000万円台半ばが一つの基準となります。ただし、これはあくまで目安であり、家族構成やライフスタイルによっても適正な金額は異なります。
頭金や諸費用も含めた総額を意識する
購入価格のほかに、登記関連費用や火災保険、引っ越し代など、物件以外にかかる費用も発生します。頭金を入れる場合は、その分の現金も必要です。最初に必要な金額と月々の支払い、両方を含めた全体像を把握しておくことが、無理のない購入につながります。
年収別・購入価格のざっくりシミュレーション
マンションの予算を考える際には、年収に対してどれくらいの物件価格が現実的かを把握しておくと安心です。ここでは年収600万円から1000万円ほどの方を想定し、目安となる価格帯を整理しました。
年収600万円台の購入目安
この年収帯では、おおよそ3000万円台前半から中盤の物件が一つの目安になります。ただし、月々の支出や貯蓄の状況によって、余裕をもたせた予算設定が必要です。購入後も無理なく暮らしていける金額を意識しておくと安心です。
年収800万円台の例
800万円前後の収入がある場合は、4000万円台のマンションも選びやすくなってきます。ただし、住宅以外にも今後必要になる支出があることを考えると、予算を上限いっぱいにするのではなく、少し余白を残した計画が現実的です。
年収1000万円前後の場合
年収が1000万円近くになると、選べる物件の幅は広がります。5000万円前後のマンションも購入可能な範囲に入りますが、高額になるほど慎重な判断が求められます。家族構成や将来のライフプランをふまえて、無理のない支払いが続けられるかを確認することが大切です。
月々の返済額から逆算する方法も
物件価格から予算を立てる方法もありますが、実際の暮らしを重視するなら、月々の返済額から逆算して購入金額を考える方法も有効です。毎月の支払いが家計にどのように影響するかを想像しながら予算を立てることで、無理のない住まい選びにつながります。
月の返済負担率は手取りのどのくらいが理想か
住宅ローンの返済額は、手取り収入の2〜3割以内に収めるのが一つの目安とされています。たとえば月の手取りが30万円であれば、返済額は6万円から9万円程度に収めておくと、家計にゆとりを持たせやすくなります。
教育費・老後資金もふまえた返済計画を
住宅ローンは長く続く支払いのため、今の状況だけでなく、将来必要になる支出も見据えておくことが大切です。お子さまの進学や教育費、老後に向けた貯蓄なども含めて考えることで、長く安定した家計を維持しやすくなります。
ボーナス併用払いはどう考える?
ボーナス時の加算返済を活用すると、月々の支払いを抑えることができます。ただし、ボーナスが必ず支給されるとは限らないため、頼りすぎるのは避けたほうがよいかもしれません。余裕があるときは繰り上げ返済などに回すと、無理なくローンを減らしていくことも可能です。
購入金額を左右する要素は年収以外にもある
マンション購入の予算は、年収だけで決まるものではありません。収入が同じでも、家計の状況やライフスタイルによって、購入できる物件の価格は大きく変わってきます。
共働き世帯か単独収入か
同じ年収でも、世帯収入が二人で構成されている場合と、一人だけの収入で成り立っている場合では、支出の構造や安定性が異なります。共働きの場合は収入の分散があるため、返済リスクが比較的低く見られることもありますが、育児や将来の働き方の変化も視野に入れておくことが大切です。
既存の借入れやローン残高の影響
車のローンや教育ローンなど、すでに返済中の借入がある場合は、住宅ローンの審査や返済計画に影響を与えることがあります。毎月の支払いが重なってしまうと、思ったよりも生活に余裕がなくなることもあるため、住宅購入のタイミングに合わせて、借入の整理を検討する方も少なくありません。
ライフスタイルや将来の支出も関係する
住まいにどのくらいの価値を求めるかは、人によって異なります。たとえば駅からの距離や周辺の環境にこだわる方もいれば、広さや設備を重視する方もいます。また、子育てや転職、親の介護といった将来の変化を見越して、今の予算を調整することも必要になる場合があります。
マンション購入で後悔しないために大切なこと
マイホームの購入は多くの人にとって大きな決断です。勢いで進めてしまうと、住んでから思わぬ出費や暮らしにくさを感じてしまうこともあります。
物件価格だけで判断しない
価格の安さや立地の良さに惹かれて購入を決める方もいますが、住宅ローン以外の費用も見落とさないようにすることが大切です。管理費や修繕積立金、駐車場代など、毎月かかる費用も含めて全体の支出を把握しておきましょう。
住み替えや修繕費など、将来の支出も考える
今は気に入っていても、将来的に住み替えが必要になることもあります。また、築年数が経てば修繕やリフォームが必要になることも避けられません。購入時だけでなく、数年先、十数年先の支出も見据えた計画を立てておくと安心です。
ローン以外の固定費にも注目する
住宅ローンの返済額に注目しがちですが、実際の暮らしでは保険料や教育費、通信費など、さまざまな固定費が家計に影響します。マンションにかかる費用だけでなく、日々の生活全体のバランスを見ながら予算を組んでいくことが大切です。
おうちの買い方相談室だからできるサポート
住まいの購入は、人生の中でも大きな出来事のひとつです。気になる物件があっても、予算やローン、住宅会社の選び方など、わからないことが多く、不安を抱えたまま進めてしまう方も少なくありません。そうした悩みに寄り添いながら、一人ひとりに合った家づくりの進め方をお手伝いしています。
中立な立場での資金相談
住宅会社や金融機関とは異なり、特定の商品を勧める立場ではないため、ご相談いただく方の立場に立って、無理のない予算やローンの組み方をご提案しています。年収だけで判断するのではなく、将来の家計も見据えた計画を一緒に考えていきます。
家計全体を見直したうえでの予算設定
住宅ローンだけでなく、保険や通信費などの固定費を見直すことで、購入に使える予算にゆとりを持たせられることもあります。家計のバランスを確認しながら、安心して支払いを続けられる金額を見つけるお手伝いをしています。
住宅会社選びや見積もりのチェックも対応
気になる住宅会社や物件がある場合は、見積もりや提案内容についても一緒に確認することができます。希望に合った住宅会社をご紹介することも可能ですので、家づくりの初期段階から、安心して相談できる環境が整っています。
まとめ
マンション購入を考える際は、年収を目安にしながらも、家計全体を見渡して無理のない予算を組むことが大切です。月々の支払いだけに目を向けるのではなく、将来の生活や支出も視野に入れておくことで、安心して長く暮らせる住まいにつながります。
物件の価格やローンの条件に正解はありませんが、自分たちの暮らしに合ったバランスを見つけることが、後悔のない住まい選びにつながります。気になる点を一人で抱えず、早めに相談することで、より安心して一歩を踏み出せるはずです。
おうちの買い方相談室 さいたま中央店・所沢店では、資金計画から住宅会社選びまで、住まい購入にまつわるさまざまなご相談に対応しています。
家計や将来設計に不安がある方も、どうぞお気軽にご相談ください。