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家を建てる前に知っておきたい、マイホームの資金計画とは?

マイホームの購入は、多くの方にとって一生に一度の大きな買い物です。建物の間取りや立地も大切ですが、それ以上に大切なのが「資金計画」です。せっかく理想の家を手に入れても、家計に負担がかかりすぎてしまえば、その後の暮らしにゆとりが持てなくなってしまいます。
特に住宅ローンの返済は長期間にわたるものです。今だけでなく、将来の家族構成の変化や教育費、老後の備えも考えながら、無理のない支払い計画を立てることが大切です。最初にしっかりと計画を立てておけば、安心してマイホームのある生活をスタートできます。
この記事では、家を建てる前に考えておきたい資金の考え方や、費用の全体像、住宅ローンの選び方などについて、解説していきます。
なぜマイホームに資金計画が必要なのか
家を建てることは楽しみな一方で、長期的な支払いが伴う大きな決断でもあります。土地や建物の価格だけでなく、購入後の生活や将来の出費まで見通した計画を立てておくことで、住み始めてからの安心感につながります。思い描いた暮らしを続けていくためにも、資金の見通しを持つことがとても大切です。
住宅購入は長期間にわたる支出
多くの方が住宅ローンを利用するため、支払いは10年、20年と続いていきます。月々の返済が家計に合っていないと、数年後に無理が出てしまう可能性もあります。無理なく返していけるかどうかを見極めるには、事前のシミュレーションが欠かせません。
将来の生活全体に影響する
住宅にかかるお金は、家計全体の中でも大きな割合を占めます。そのため、ここで無理をすると、教育費や老後の資金、旅行や趣味などの自由な支出にまで影響が出てしまうこともあります。日常生活に無理をかけずに、安心して過ごせる範囲で計画を立てることが重要です。
資金計画が安心感につながる
購入前に全体の費用や支払いスケジュールを把握しておけば、家を建てる過程でも「本当に大丈夫だろうか」と不安になることが減ります。あらかじめ準備ができていれば、気持ちにも余裕が生まれ、家づくりを前向きに進めやすくなります。
支出の偏りを防ぐことができる
マイホームの購入は、土地・建物以外にもさまざまな費用がかかります。たとえば家具の購入や引っ越し、税金や保険料などが重なることもあります。こうした費用も含めてバランスよく予算を組んでおくことで、思わぬ支出に慌てることを防げます。
購入前に考えておきたい費用の全体像
マイホームの購入を考えるとき、まず思い浮かぶのは土地や建物の価格かもしれません。しかし、実際にはそれ以外にも多くの費用がかかります。これらをあらかじめ把握しておかないと、予想以上に予算が膨らんでしまい、後々の生活に影響を及ぼすこともあります。全体の費用をしっかり整理することが、安心して家づくりを進めるための第一歩です。
土地・建物にかかる費用
もっとも大きな支出となるのが、土地代と建物の建築費です。建物の坪単価や広さによって金額は大きく変わりますし、地盤改良や外構工事など、見落としがちな部分も費用に含める必要があります。建売住宅の場合でも、諸費用を除いた本体価格だけでは不十分なことがあります。
登記や税金などの諸経費
住宅の取得には、さまざまな手続きや税金が発生します。代表的なものとしては、登記費用、印紙代、住宅ローンの事務手数料、火災保険料などがあり、物件価格の5〜10%程度が目安になることもあります。これらの費用はローンに含められない場合もあるため、自己資金としての準備が必要です。
家具・家電など生活の準備費用
新しい住まいに合わせて家具や家電を買い揃えると、それなりの出費になります。すべてを一度に購入する必要はありませんが、冷蔵庫や洗濯機など生活に欠かせないものは、入居と同時に必要になります。特に注文住宅の場合は、間取りに合わせた家具の購入も検討しておきましょう。
入居後にかかるランニングコスト
家を建てた後も、維持していくための費用は継続的に発生します。固定資産税、光熱費、保険料、修繕費用などが代表的です。ローン返済だけに気を取られず、住み続けるうえで必要となる費用も含めて、長い目で見た予算計画を立てることが大切です。
住宅ローンを選ぶ際に意識したいこと
マイホームの資金計画を考えるうえで、住宅ローンの選び方はとても大きなポイントです。金利や返済期間など、さまざまな条件がある中で、自分たちの暮らしに合ったものを選ぶことが将来の安心につながります。わかりにくいと感じる方も多い部分ですが、基本的な視点を押さえることで選びやすくなります。
金利タイプの特徴と違い
住宅ローンの金利には、大きく分けて固定金利と変動金利があります。固定金利は返済期間中の金利が変わらず、毎月の返済額が一定になるのが特徴です。変動金利は市場の金利に連動して変化するため、将来的に金利が上がる可能性もある一方で、当初は返済額を抑えられる場合があります。
返済期間による月々の変化
ローンの返済期間を長く設定すれば、1回あたりの返済額は少なくなりますが、その分総支払額は多くなりがちです。一方で、期間を短く設定すれば利息を抑えることができますが、月々の負担は大きくなります。家計全体とのバランスを見ながら、無理のない期間を設定することが大切です。
ローンの組み方で支払いが変わる
ペアローンや収入合算といった方法もあります。ご夫婦それぞれの収入を活用してローンを組むことで、借入額を増やしたり、返済の分担を調整することができます。ただし、それぞれに特徴があるため、将来の収入や働き方も見据えて選ぶ必要があります。
無理のない返済計画が鍵になる
住宅ローンの返済は、長い年月をかけて続いていくものです。できるだけ早く返し終えたいと考える方も多いですが、日常生活に無理が出てしまっては意味がありません。将来のライフイベントや収入の変化も想定しながら、余裕を持った返済計画を立てていくことが安心につながります。
支払い計画を立てるうえで大切な考え方
マイホームを購入する際、多くの方が「どのくらい借りられるか」に目を向けがちですが、本当に意識すべきなのは「この先も無理なく支払っていけるかどうか」です。日々の生活と両立しながら返済を続けていくためには、自分たちに合った支払い計画を立てることが何より大切になります。
「借りられる額」ではなく「払っていける額」
金融機関が提示する借入可能額は、あくまで収入に基づいた最大値であり、それがそのまま無理のない金額とは限りません。毎月の生活費や教育費、将来の貯蓄も見据えたうえで、現実的に返していける金額を基準にすることが、安心した暮らしを続けるためのポイントです。
家計の中に無理が出ないように調整
住宅ローンを組んだあとも、食費・光熱費・保険料・お子さまの習い事など、さまざまな支出は続いていきます。返済額がこれらに影響を与えてしまうと、日常の暮らしにストレスが生まれてしまうことも。無理なく生活を続けられる範囲で支払いを考えることが、家計の安定につながります。
収入と支出のバランスを確認
家計を見直すと、保険料や通信費など見直しできる項目が見つかることもあります。必要な支出とそうでない支出を整理することで、住宅にかけられる予算に余裕が生まれる場合もあります。購入前に一度、現在の家計のバランスを整理しておくことが、現実的な資金計画づくりに役立ちます。
将来の変化も見すえた計画づくり
今の状況だけでなく、将来の変化にも備えた計画を立てておくことが安心につながります。お子さまの進学、収入の変動、老後の備えなど、数年後・十数年後のライフステージをイメージすることは、長く住み続けるマイホームの資金計画において大切です。
マイホーム購入後にかかる費用も把握しておく
マイホームの購入には大きな費用がかかりますが、それで終わりというわけではありません。住み始めてからも、家を維持していくためにはさまざまな支出が続いていきます。こうした「購入後の費用」もあらかじめ想定しておくことで、家計への影響を少なくし、安心して暮らしを続けることができます。
固定資産税などの維持費
住宅を所有すると、毎年「固定資産税」や「都市計画税」などの支払いが発生します。物件の評価額や土地の広さなどによって金額は異なりますが、年単位でかかる支出として、あらかじめ家計に組み込んでおくと安心です。
住宅ローン以外の保険料など
万が一に備えるための火災保険や地震保険も、継続して支払っていく費用のひとつです。加入のタイミングは購入時ですが、その後も更新や補償内容の見直しが必要になる場合があります。将来的に支払いが増える可能性も考えておくと安心です。
定期的な修繕・メンテナンス費用
外壁や屋根、水回りの設備などは、長く使い続けることで劣化が進んでいきます。10年、15年と住み続けるなかで、どこかのタイミングで修繕が必要になることは自然なことです。突然の出費に慌てないよう、毎月少しずつ積み立てておくと将来の負担が軽減されます。
ライフイベントにかかる支出への備え
お子さまの進学や習い事、車の買い替え、家族旅行など、家以外にも生活のなかで出費が増える場面はたくさんあります。住宅ローンを返済しながらこうした費用にも対応できるように、資金計画は購入後の暮らしまで見すえておくことが大切です。
おうちの買い方相談室でできるサポート
マイホームの購入は、人生のなかでも大きな選択のひとつです。建物や土地のことだけでなく、お金のこと、将来の家計のことなど、さまざまな不安や疑問が出てくる方も多いのではないでしょうか。そうした不安を少しでも解消できるよう、中立的な立場からのアドバイスを行っています。
返済を続けていける資金計画の作成
一時的に「借りられる金額」ではなく、長い目で見て「無理なく返していける金額」に焦点を当てた資金計画をご提案しています。住宅ローンの仕組みや返済期間の選び方なども、専門用語を使わずにわかりやすくご説明します。
住宅会社や土地選びのアドバイス
特定のハウスメーカーや不動産会社に偏らず、お客様の希望に合った住宅会社や土地を一緒に探していきます。ご希望があれば、信頼できる営業担当者のご紹介や、住宅展示場への同行も可能です。
保険や家計の見直しにも対応
マイホームの予算を考えるうえで、家計全体の見直しも重要です。現在加入している保険の内容を確認したり、固定費の見直しを行うことで、安心できる資金計画づくりをサポートしています。住宅に関するお金だけでなく、家計全体のバランスも一緒に整えていきます。
購入後も相談できる継続サポート
家を建てたあとも、住宅ローン控除や火災保険の更新、将来のリフォームなど、お金に関する相談は続いていきます。購入後の生活に関するご相談にも対応しており、長く頼っていただけるパートナーを目指しています。
まとめ
マイホームの購入には、建物や土地のことだけでなく、お金に関するさまざまな準備が必要です。家は「建てて終わり」ではなく、その後の生活が続いていくからこそ、無理のない資金計画を立てておくことが、安心して暮らしていくための土台になります。
住宅ローンや諸費用、将来の支出までを見据えたうえで、余裕を持った返済計画を立てることができれば、マイホーム購入はもっと前向きで楽しいものになるはずです。少しでも不安な点がある場合は、無理にひとりで抱え込まず、早めに相談することが大切です。
おうちの買い方相談室では、資金計画をはじめ、土地や住宅会社の選び方、購入後の家計の見直しまで幅広くサポートしています。まずは気軽にご相談ください。