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【ニュース解説】国交省が後押しする「残価設定型住宅ローン」とは?高騰するマイホーム購入の新しい選択肢
こんにちは!おうちの買い方相談室 さいたま中央店です。
最近、さいたま市周辺でも「土地や建物の値段が上がっていて、なかなか希望のエリアに手が届かない…」というご相談をよくいただきます。 そんな中、日経新聞にて**「国交省が新たな住宅ローンの普及を後押しする」**という興味深いニュースが報じられました。
キーワードは**「残価設定型(ざんかせっていがた)」**。
今回は、これからマイホーム購入を検討される方に向けて、この新しい仕組みがどのようなものなのか、メリット・デメリットを含めて分かりやすく解説します。
■ 車やスマホでは当たり前?「残価設定」の仕組み
「残価設定」と聞いて、ピンときた方もいらっしゃるかもしれません。 自動車やスマートフォンを購入する際、**「数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ引いて、残りの金額だけを分割で払う」**という買い方が一般的になっていますよね。
今回ニュースになったのは、これの住宅版です。
【これまでの住宅ローン】
借入額の全額を、利息を含めて毎月返済していく。
【残価設定型住宅ローン】
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将来(例えば死亡時や50年後など)、その家がいくらで売れるか**「残価」**を設定する。
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借入額から「残価」を差し引いた、残りの金額だけを毎月返済する。
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残価分は、最後に「家を売却」して清算するか、現金で支払う。
つまり、**「将来売ることを前提に、毎月の返済負担を軽くする」**という仕組みです。
■ なぜ今、国がこのローンを推しているの?
背景にあるのは**「住宅価格の高騰」**です。 資材価格や人件費の上昇により、以前と同じ予算では家が買えなくなってきています。そこで、「月々の支払いを抑えることで、良質な住宅に手が届くようにしたい」という狙いがあります。
また、国としては「いい家を建てて、手入れしながら長く住み継ぐ(ストック型社会)」に変えていきたいという思いもあります。そのため、このローンを使うには**「長期優良住宅」などの高品質な住宅であること**が条件になるケースが多いです。
■ 知っておきたいメリットと注意点
「月々の支払いが安くなるなら最高!」と思いがちですが、仕組みを正しく理解しておくことが大切です。
【メリット】
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毎月の返済額が抑えられる 通常のローンよりも返済負担が軽くなるため、日々の家計にゆとりが生まれます。
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ワンランク上の家に住める可能性 予算オーバーで諦めていたエリアや、より性能の高い住宅(ZEHや長期優良住宅など)を選択肢に入れやすくなります。
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ライフステージの変化に対応しやすい 「子供が独立したら大きな家は不要」「老後は施設に入るかも」といった、将来家を手放す可能性がある方には合理的です。
【注意点・デメリット】
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利息の負担について 返済を後回しにしている「残価」の部分にも、金利がかかるのが一般的です。そのため、総支払額で見ると通常のローンより多くなる場合があります。
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維持管理が必須 将来の価値(残価)を維持するために、定期的な点検やメンテナンスが厳格に求められます。「建てっぱなし」はできません。
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「自分の資産」になるか? 最終的には「売却して清算」が基本ルートです。家を子供に残したい場合や、完全に自分のものにしたい場合は、最後に残価分を一括返済する必要があります。
■ まとめ:これからの家選びの一つの選択肢として
この「残価設定型住宅ローン」は、国が住宅金融支援機構を通じて金融機関をバックアップする体制を整えつつあり、今後取り扱う銀行が増えてくる可能性があります。
**「一生住み続けるために買う」だけでなく、「資産価値を維持しながら賢く利用する」**という新しいマイホームの持ち方と言えるでしょう。
もちろん、誰にでもおすすめできるわけではありません。 「将来のライフプラン」や「資産に対する考え方」によって、向き不向きがはっきり分かれる仕組みです。
情報が複雑になりがちな住宅ローンですが、まずは「こんな選択肢も出てきているんだな」と頭の片隅に置いていただければと思います。
正しい知識で、後悔のない家づくりを進めていきましょう!